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投稿日:2021年8月24日
発生日:2011年10月11日
滋賀県 大津市
組織:大津市立皇子山中学校 2年
サポート数:1
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加害者実名公開まで:2866日
加害者:7名
投稿者:その他
種別:いじめ
被害内容:
10月
3日(自殺8日前)
10分休みの際、教室で、少年BがAの上に馬乗りになり、横から顔面を拳で何発も殴っていた。Aは、少年Bに「やめて一。」と言っていたものの、少年Bは止めなかった。見ていた生徒はひどいなと思ったものの、どう接して良いか分からない状態だった。
同日昼休みの時間にトイレにAが連れて行かれた後に「パン」と殴られる音がした。その場に少年A、少年B、少年C、少年E、少年Fがいたが、少年Fが「Aが殴られている」と言っていた。
同日、5校時の理科が始まってすぐに、教員Bは、Aのメガネがゆがんでいることに気づいた。少年Bが「保健室に行きたい」と言ってきたところ、Aも一緒に行くと言って2人で保健室に行った。保健室には、Aと少年Bが2人で一緒に来室した。
保健室の養護教諭は、少年Bが少し興奮ぎみであったので、心配となり、Aを待たせた上で、少年Bと小声で話をした。養護教諭が「どうしたのか。」と聞くと、少年Bは、「人を殴った。Aを殴った。」と言ったので理由を聞くと、「Aのしゃべり口調がいらいらするから。」と言った。養護教諭は、少年Bに湿布の処置をした上、少年Bの態度が気になったため「そういうストレス解消の仕方はあかんやろ。放課後担任の先生から指導してもらうからね。」と告げた。次にAを処置したが、左頬あたりを冷やすための保冷剤を渡した。養護教諭は、少年Bの態度が気になったため、少年BがAを殴ったという事実確認をしたうえで指導をして欲しいと思った。そのため、メモを作成し、職員室の担任の机に貼り付けに行った。
授業終了後、教員Bは、Aと少年Bが「行ってきたのか」という問いに「行ってきた。」と返事するものの、保健室からの報告の紙を持ってきていなかったので、本当に行ったのかどうか状祝を確かめるため、授業後保健室に行った。普段顔を見せない教員Bが来たため、養護教諭としてもAと少年Bとの問でただならぬことが起きていると、思った。そして、養護教諭は、担任と話をするため、教員Bと職員室に移動した。養護教諭は、担任に対し「メモを見て、事実を確認してください。指導をお願いします。」と依頼した。
放課後、担任が、Aを呼び「殴られたん違うんか。」と問うと、Aは「〔少年B〕の手が顔に当たった。」と答えたので、さらに「大丈夫か。」と聞くと「大丈夫。」と答えた。一方、担任はBからは何ら聴き取りをしなかった。翌日、Aの同が腫れているのを見て「大丈夫か」と聞くと、Aは「大丈夫。」と答えた。
10月4日の4限Hの道徳(学活)の授業が終了した後、教室で、少年BがAを押し倒して馬乗りになり、拳でAの顔面を殴っていた。授業が終わり教室にいた担任は「止めとけよ。」と言っただけで職員室へ戻っていった。少年BはAを殴り終わった後「トイレ行くぞ。」と言って、Aとトイレに行った。
同日の帰りの会の前、教員Cが教員Dとともに当該クラスの前の廊下を通ったら人だかりができていた。その場にいたBは興奮した様子だった。当該クラスとは別のクラスの生徒に聞いたところ、AとBとの問でケンカがあったと答えたので、教員Cは担任にその旨を伝えた。
3日~5日(自殺6~8日前)
当該クラスの前の廊下の窓の枠に少年Bが座り、両手で窓と壁を持って体を反らし、完全に体が外に出るような状態を取っていた。傍らにはAと少年Cがいた。少年Bは、へらへら笑いながら「自殺の練習をするからはよせいよ。」とAに向かって言った。Aは嫌そうな顔をして何度も「嫌や。」と言った。少年Cはずっと笑っていた。Aがやろうとしなかったため、Bは真顔になって「もういいし。」と切れたような様子でその場を後にした。少年Aと少年Cは「ちょっと待ってーな。」と言ってBの後を追いかけた。
別の日[いつ?]、教室の窓枠に設置されている転倒防止用の鉄棒の上に腰をかけ、窓枠を逆手で押さえ、体を外に乗り出しながら、Aに対し「やらな殴るで。」と言った。このときもAは嫌な顔をしながら「ほんま無理やから」と言って断ると、Bは切れた口調で「根性なしゃな。」と言った。「またやってんの!あほみたい!そんなんやって死んだらどうすんの。」という声が上がったものの、少年Bはそれを無視した。
5日(自殺6日前)
午前の授業中、教員が黒板に板書している最中にAの前に座っている少年Cが、後ろを振り向き、Aの筆箱に入っていたペンのインク[注釈 5]を取り、折って、机やAの服に付着させた。筆箱の中はインクまみれになった。Aは小声で「やめて。」と言っていた。Aは、インクで汚れたため「トイレに行ってきます。」と言って、トイレに行った。戻ってきた時には雑巾を持っていて、授業中に机を拭いていた。
この日の3限の体育の授業の時、マット運動をした。その際、Aはいつもであれば自分から前に出て率先してやる性格なのに、その時は端でおとなしくしていた。一人で前を見て少し笑ったりしていた。みんなが楽しく騒いでいるとき、離れて無口になっていた。
同日6限が終了し、帰りの会が始まる前の10分休みに、少年Bが、A、少年C、少年Dを誘ってトイレに行った。トイレで少年BがAの胸倉を掴み.真剣な表情をして拳で殴っていた。Aはメガネをしたままの状態で、メガネは曲がっていた。また、鼻当てが当たっている部分に傷ができ穆んでいるような状態だ、った。その場面を同筆した生徒が教室にいた担任に「A君がやられてるから、止めに行ってあげて。」と頼んだところ、担任は、帰りの会を始めており貴重品を生徒に返していた所だった。そのため、その生徒に「貴重品を先に取りに来て。」と言ったのみであり、対応をしてくれなかった。生徒は担任の態度にもういいやと思い、廊下に居た教員Iに「A君がやられているから助けに行ってあげてください。」と言ったところ、教員Iはトイレに向かった。帰りの会が終わった後、 「いちいち、ちくらんでいいねん!」という声が上がっていた。放課後、担任は、Aと少年Bを呼び、事情を聞いた。そうしたところ、Aはメガネを少年Cにとられたので、トイレへ追いかけた。
トイレにはすでに少年B、C、D、E、少年Fがいた。少年Bの「殴るぞ。」という言葉に「いいよ。」と声をかけた。その言葉で少年Bが胸を一発殴った。そのあと、Aが少年Bの胸から肩の辺りを一発殴った。その後数発ずつ殴った。その後、Aは「やめようと言われたので終えた。『やり返さないと、もっと強くするぞ。』と言われたので、今日はやり返そうと思っていた。」と述べた。少年Bは、「以前から『やり返せよ。』と言っていたのにやり返してこなかった。うじうじしている話し方や態度に腹が立っていたので、この日は話さないようにしてきた。でも、Aがトイレに来て他の人に話をしている様子を聞いて、またうじうじしていたので 『殴っていいか。』と尋ねた。」と述べた。担任が、Aに話を再度聞くと、「今まで、強くやり返したことはなかったが、初めて強く殴り返した。」、「今日やられたこのことについては嫌だった。」と述べた。その後、謝罪させ、二人は笑顔を交わしていた。その後、担任はAのみ残し、ケンカのことより家のことを中心に約20分話した。しかし、Aは、全く何とも思っていない、少年Bとは友達でいたいという旨の話をした。
その後、担任は、Aと少年Bの双方の親を学校に呼び出して、学年主任と一緒に事情を説明した。このとき、父親は、担任から、生徒に確認したところ「あれはじゃれているのではなく、いじめだ。」と言っていたことを聞いたが、担任らはケンカであると説明を続けた。この日以外にAに暴行が加えられていたことについて説明はなかった。
教員Eは、事務室前に落ちつきのない、不安気な様子で誰かをうろうろしながら待っているAを見かけた。同教員は、このようなAは初めてであったという。さらに、Aがすごく不安でさみしそうな感じであったと感じていた。
その日、Aと父親は、学校での聴き取りを終え、自宅へ帰る途中に、試験対策のために問題集を買うためにスーパーマーケットに向かった。スーパーマーケット内でAは少年B、Cと出会った。少年Bらは、Aに対して、邪魔するように声をかけてきた。父親は、少年Bたちの態度からして、同人ら及び、Aの素行が気になった。
いつも楽しくしているAとは違う感じがあり、少年B、少年Cと離れて学校生活を送っているように見えた。そこで、その生徒がAに「大丈夫」と聞くと、Aは「大丈夫」と返答した。
9月頃に廊下でAが仰向けに倒され、その上に乗られ一方的に顔を平手で叩かれていたような場面を二度ほど見かけ、Aが嫌そうな顔をしていたので、大丈夫かと思っていた。地域清掃についての説明会がなされた時、その生徒はAを見かけたので「大丈夫か。先生に言えへんのんか。代わりに言おうか。」と声をかけたが、Aは「大丈夫、大丈夫。平気やし、いいよ。」と話した。
6日(自殺5日前)
中間試験の時に少年Cは、Aに対し「キモいねん。」と言い、Aの定規を割った。
7日(自殺4日前)
休み時間、少年CがAの鞄を開けてパンを探していた。少年Cはパンを一つ取り、食べていた。なお、文化祭前に 1度、10月になって本件以外にも同様のことがあった。文化祭前の時は一口食べて元に戻していたが、後の二回は全部食べた。どのときかはっきりしないものの、Aは「やめて」と抵抗し、それをBが近くで見ていたことがあった。また、パンを食べられた際に、Aが「もういいねん。あれは。」と友人に語った時もあった。
同日の昼食時、Aは、2学期によく昼食を一緒に取っていた友人たちに対し、「少年Bとかに殴られてから話しにくくなった。一緒に食べていい?」と聞いた。友人の一人はこれを断ったものの、他の者はこれを受け入れ、一 緒に食事をした。
同日中間テストが終わった後、Aが怪我の処置のためではなく一人保健室に来室した。椅子に座ったAが、「ああ、試験終わった。」と手を伸ばしながら話した。養護教諭が、Aの顔を触りながら、「A、殴られでもへらへら笑ってたらあかんで、自分の気持ちをいわなあかんで。」と言ったところ、顔を触られたのがいやなのか、Aは腰を引いた。さらに、同教諭が「いつからこんなんになった。」と聞くと.「二学期から殴るのきつくなった。」と答えた。「あんたのストレス解消はなんや」と問うと、「ゲーム。」と答えた。さらに「1テストが終わったところやから、スーパーマーケットに行ったら生徒指導の先生に会うで。」と言うと「大丈夫。」と答えた。
同日4校時後、トイレの中に、少年B、Cを含む当該クラスの男子10人くらいがおり、CがAに「なんで泣いてんねん!」と叫び、当該クラスの男子が笑っていた。
同日の試験後に地域清掃に行く前の昼休み、少年B、C、Dが、当該クラスの教室内で「A死ね。〔Aの父親の名前〕死ね。」と言い、教室から出る際に、BがAの尻を蹴った。
地域清掃の際、同じ校区の友人と行動を共にしていた際、久しぶりに一緒が会ったので、そのことについて聞いたところ、Aは「あれは訓練や」と言い、また「B君とはきまずい。」とも言っていた。このとき、別れ際にAから「今日、遊ぼう」と友人に声をかけたところ、この友人は都合が悪かったから、連休中に遊ぼうと誘ったが、Aは予定が入っていたようなので、友人がさらに「来週の水曜日に遊ぼう。」と誘った。しかし、Aは「考えておくりと返事をしただけだった。友人は、今まで誘ってAが断ったことがなかったので「その日何かあるの」と聞いたが、Aは「別に何もない。」と言った。友人は、いつもと違うので、おかしいと思った。なお、Aは、クラスの中で無視されたりして一人孤立していた友人が同じ地域清掃に参加していたことから、地域清掃の聞に前記友人と一緒に話しかけにいった。
8日(自殺3日前)
少年Cと少年DがAの家に来た。少年Dは、Aからマンガ18冊と時計を貰った。また少年Cは、AをAの部屋から出した上で、10秒数えさせて、その聞にAの部屋に置かれていた物を落とすなどして部屋の中を荒らした。またその日、AはCのきょうだいに「渡して欲しい」と言ってカードを渡した。C、Dが帰った後、自身の部屋に入ったAは、財布が無いことに気付いた。そのためAは、Cの携帯電話に電話して「財布持ってる」と聞いた。その後もAは「ほんまに持ってないの?」と怒るような感じで少年Cに電話をしていた。Aは、自宅から少年Cの携帯電話に午後5時30分頃から午後6時15分頃までの問、4回電話をかけた。その後、Aは、近くの公園にいる少年Cに会うために、1時間程度外出した。
A宅を後にしたC、Dは、一旦スーパーマーケットに行った後、他の友人と祭りに出かけた。その時Aから上記の内容の電話があったので、Aと公園で会うことにした。CがAに指定された公園に行ったところ、他の仲間は帰り、 A、C、Dが残った。Aは、Cに対し、「財布を持っていないか」と確認し、Cの鞄の中を見て確認した。Aが、余りにも強く疑う態度を示したことから、Cが切れて、AとCは険悪な雰囲気になった。いつもは温厚なAもCに対し「やんのけ。やったろやんけ。」など言い返したが、Dが中に入り、ケンカにはならなかった。
Aは、少年C、Dに会って帰ってきた際、家族に「ケンカしてきた。」と述べた。その後Aは、再度室内で財布を探したものの、見つからなかった。なお、財布は、Aの死後、いつも置いてある場所とは異なり、Aの机と壁の隙間にあったのを父親が発見した。
9日(自殺2日前)
Aは、部活動の試合があり、参加した。Aの様子を見て、朝の時点で下を向いて歩いており、元気がないと感じている部員がいた。
試合後、Aは、コンビニで友人と出会ったところ.その友人とコンビニの店舗内で鬼ごっこをして遊んだところ、同店の店員から叱られた。その時、その友人は、Aが、めちゃくちゃ元気そうに見えたという。Aのが家に来て、夕食にシチューを作ろうという話となった。少年EがAをスーパーマーケットに行こうと誘った際、Aは少年Bとかがいるから行きたくないけと避けるような話をした。Aの-はi仲が良かったんじゃないの。」と聞くと、Aは「お前の父さん殺すと言われたから」と説明をした。Aのは、「相手がいたら私が言ってやるから。」などと言って、Aと一緒にスーパーマーケットへ行った。Aが夕食の準備をしている際珍しくAが手伝うと言ってきた。手伝っている最中、Aは、Aのいじめに対して、「どうしたらばれずに学校を休めるか。」と話しかけてきた。友達が「何で。」と聴くと、Aは「いいわ。」と返答した。
10日(自殺1日前)
Aは、母親と他県へ母親の運転する車で行った。そこでは墓参りをするなど、特段変わった様子はなかった。帰りがけには、父親の好きなビール酵母が入ったパウンドケーキを父親の土産として選んで購入した。また、車中では、Aが母親の母校の高校に行きたいと話したり、誕生日のプレゼントは何がいいかと話し合ったり、コンビニで購入したおにぎりやチキンをみんなで食べたりして、特段、変わった表情は見せていなかった。また、Aは、焼き肉の食べ放題に行きたいと言ったが、母親は、温泉に入って疲れていたことや焼き肉を食べれば飲んでしまいその後の作業がしんどくとなってしまうことからどうしょうかという話になっていた際、父親からおでんを作って待っているというメールが入ったこともあり、焼き肉屋に行くことは止めて、そのまま帰宅することにした。渋滞に巻き込まれていたこともあり、疲れていた母親が、家に近付いた時に「やっと着くわ一。」と言った際、Aは「もう着くんか。嫌ゃなー。」と言っていた。
Aは、午後7時20分頃帰宅したところ、帰宅後、Aらは、父親が好きなビール酵母が入ったパウンドケーキをお土産として父親に渡し、父親はそれを食べた。その後、父親が作っていたおでんを食べ、韓流スターが出ているテレビを見ながら会話を続けた。
11日(自殺当日)
午前6時頃、父親は仕事のため家を出た。その後、Aは、自宅の固定電話から、午前6時31分、午前6時46分の二回、自身の携帯電話へ電話をかけた。しかしいずれも話をすることはできなかった。
午前7時ころ、父親が自宅に電話をして、子どもたちが起きたかどうかの確認をした。その後、午前7時50分過ぎには、テレビの後ろにパンの袋が放置されていたことを前日Aのから指摘されていたので、それを片付けるように電話で連絡を入れた。両方の電話ともAが対応した。
Aは、同日午前8時過ぎ頃に、自宅マンションの14階から飛び降りた。Aの父親が確認した。午前8時29分、現場に救急車が到着し、Aは、Aの友達が同乗して病院に搬送され、午前9時3分、搬送先の病院で死亡が確認された。Aの父親は、午前8時30分頃、学校から入電した。学校からは、担任が搬送先の病院に向かい、学年主任が事故現場に向かった。
通夜の準備のため、自宅に戻った父親は、Aの机の上に手帳及び小学校時代の写真数枚があったのを発見した。
その他時期は特定できないが、当該クラスの生徒が、Aの状況を見るに見かねて、Aに対し「あんた、いじめられているんやで。先生に相談しい。」と言うとともに、担任に対して「Aがいじめられているので、聴いてあげて。」と話していた。その後、その生徒がAに対して、担任に相談したか否かを聞いたととろ、Aは「先生は忙しそうやったから・・。」とあいまいなととを言っていた。
調理実習のまとめと反省の用紙や文化祭プログラムには、少年Cの銘のある印鑑が押捺されている。
誰が書いたのかは不明であるが、Aの二学期の中間テストの勉強計画表の表紙には「キモイ、〔Aの名前〕キモイシネ」、「デス」との書き込みの他、格子状に線を引き、そこに「アカサタナ」、「ハヒフヘホ」、「なにぬねの」を縦書きに書き、見た目には上記50音が列挙されているように見えるが、格子状の横線「一」と「夕」と「ヒ」と「ね」を組み合わせて「死ね」と読める記載があった。
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